僕の心の「厨二病」を刺激する漫画

漫画

誰しも心のどこかに、「特別な力が眠っているんじゃないか」「この世界の裏側には、まだ誰も知らない真実があるんじゃないか」——そんな厨二病的な感情を持っているものだと思います。

今回は、そんな僕の厨二病を思いっきり刺激してくれた漫画を6作品、あらすじと感想を交えて紹介したいと思います。

東京喰種

東京喰種/石田スイ

人間の姿をしながら人を喰らう「喰種」。その世界に足を踏み入れてしまった青年・金木研の物語です。

大学生の頃に読んでいたのですが、とにかく作画が美麗で、石田スイ先生の画力にただただ圧倒されました。それ以上に印象に残っているのが、金木くんのあまりに可哀想な境遇です。読んでいて「早く救われてください……」と祈るような気持ちになった人は、きっと僕だけではないはずです。

アニメ版のOP「unravel」もあまりにかっこよくて、TKさんの不安定でヒリヒリするような曲調が金木くんの心情とぴったり重なっていました。2期の「雨ざらし」も本当に名曲で、当時はカラオケで何度も歌っていました。

ガンツ

ガンツ/奥浩哉

ある日突然死んだはずの人間が、謎の部屋に集められ、異星人殺しのゲームに参加させられる——という理不尽極まりない設定からスタートする物語です。

物語終盤の「カタストロフィ編」の展開は本当にやばいです。それまで積み上げてきた謎が、まさかのスケールで一気に回収?されていきます。コミックの帯に書かれていた「恋人であるタエちゃんを守るために世界を救うことになる」というキャッチコピーを見たときの痺れる感覚は今でも覚えています。個人的な想いが、いつの間にか人類の存亡という壮大な話にまで直結してしまう、そのギャップの作り方が本当に見事でした。

亜人

亜人/桜井画門

事故で死んだはずなのに、なぜか蘇ってしまった主人公。実は彼は「亜人」と呼ばれる不死の存在だったことが判明し、国家に追われる身となります。

大学時代に読んだ作品の一つですが、巻数が短くてサクサク読めるのに、話としてはしっかりまとまっている良作でした。個人的に一番印象的だったのは、モブキャラまで全員が死ぬ覚悟を決めきったような「ガンギマリ」の表情で行動していたところです。脇役までここまで振り切っている漫画はなかなか珍しく、それがかえってかっこよく見えてしまう不思議な作品でした。

鋼の錬金術師

鋼の錬金術師/荒川弘

「等価交換」の原則を破り、禁忌に触れてしまった兄弟。失った体を取り戻すため、賢者の石を求めて旅を続けます。

もはや哲学書と言っていいくらい、戦争や罪、そして生き方そのものを考えさせられる作品でした。それに加えて、キャラクターごとに個性豊かな錬金術が設定されているのも大きな魅力です。特にマスタング大佐の炎の錬金術は、ただ炎を出すのではなく、空気中の酸素濃度を調整し、手袋についた発火性の布で着火するという手順をきちんと踏んでいるところに、厨二病心がじわじわと疼いたのを覚えています。

ベルセルク

ベルセルク/三浦建太郎

刻印を刻まれ、闇に魅入られながらも、運命に抗い続ける剣士ガッツ。ダークファンタジーというジャンルの頂点に君臨する作品です。

読み始めた当初は、まるでキングダムのような戦争絵巻を読んでいるような感覚だったのですが、途中から急にファンタジー要素が現れてきて驚かされました。人間同士の戦争ドラマから、闇や運命といった超常的なテーマへと一気に舵を切るその展開の振れ幅こそ、ベルセルクという作品の凄みだと思います。

進撃の巨人

進撃の巨人/諫山創

人類を喰らう巨人によって、壁の中に追いやられた人類。主人公エレンは、その巨人の力を手にしてしまうことになります。

読み終えたときの感覚は、まるで長編の大河ドラマや歴史上の偉人伝を読み切ったときのようなものでした。物語中に張り巡らされたあらゆる伏線が、最後まで綺麗に収束していく構成力には、本当に圧倒されます。


こうして振り返ってみると、それぞれの作品に全く違った感情移入の仕方をしていたことに気づきます。金木くんには「救われてほしい」という祈り、ガンツには「まさか」という衝撃、亜人には「意外な渋さ」への感心、鋼の錬金術師には「理屈への痺れ」、ベルセルクには「予想外の展開」への驚き、そして進撃の巨人には「読み終えた後の満足感」。厨二病というのは、こうした様々な形の感情を強く揺さぶってくる物語に、人一倍反応してしまう感受性なのかもしれません。

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